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キトコト師匠より:木育について

\ 木工連が考える”木育”についてお話します /

皆様、初めまして。
あきがわ木工連の代表理事の佐藤と申します。
「キトコト60」では子どもたちや父母の皆さんからは『師匠』と呼ばれておリます。

あきがわ木工連では「つくる・つなぐ・つかう」をコンセプトにものづくり事業を展開しながら、
一方で木育事業として「30年後の子どもたちへ、60年後の東京へ」というコンセプトの元、
あきる野市養沢に『キトコト』を立ち上げ、『親子木塾』や『木塾セミナー』を始めました。

家庭でも保育の現場でも「育て」は大変です。私達、木工連は木でモノを作る集団です。
毎日、木と接しています。木は、私たちに語ります。こう作ってほしい、と。
職人の身勝手は通じません。扱い方は、木と子どもは一緒なのです。
木は、子どもたちと仲良しです。言葉を語らない木と子ども達。なぜ仲良しなの?
子どもたちに木育の理屈はいりません。すべて五感で感じ、語り合っているのです。
たとえ1歳の子どもでも。

大人に必要なのは、 この現象が何故なのか?それを知ることから始まります。
山や木のいのちを知ること。それが子どものいのちの生育に繋がるからです。
一言で『木育』と言っても立場によってさまざまです。自然環境から問いかける『木育』もあります。
『キトコト60』からの問いかける テーマは「木のいのちと子のいのち」です。
単に什器や家具を作ったから「木育をやってます」は、初めの一歩です。

「木はいいでしょう!」ではなく、感じて語って、自らも作ることです。
積み木くらいは保育士さんが作るべきです。積み木を商品として見るか、道具と見るかです。
人工乾燥による息をしない木ではなく、自然乾燥による「生きた木」を子ざもたちに与えましょう。
木は決して嘘をつきません。木の言葉は李目にあり、子どもたちも目で語ります。
私達は目に寄リ添います。そこから学びます。
だから『木育は保育』なのです。